夢野久作と父杉山茂丸
fujifilm X-E3 XF23mm f2.0
作家夢野久作(本名杉山直樹)の作品は「ドグラ・マグラ」が知られているが他にも多くの作品を残している。また、地元福岡の新聞記者をやりながら童話も多数執筆している。
多くの作品がありながら、久作の作品で映画になったのは「ドグラ・マグラ」だけである。
築地萬年橋袂に久作の父杉山茂丸は台華社という貿易会社を構えていた、会社の名が示すように台湾貿易では多くの実績を残した。
しかし、杉山茂丸は実業家より、政財界に広い人脈を持った黒幕的働きで本領を発揮した。茂丸は民間人ながら日清戦争、日露戦争、韓国併合では政治中枢にあって大きな役割を担った。
夢野久作を主人公にしたドラマを作ってみると面白いと思う、司馬遼太郎が描かなかった政治外交の真実が浮かび上がってくるだろう。